【楽しく体を動かして健康的な生活を】

【楽しく体を動かして健康的な生活を】

 

 皆さんこんにちは。

 だんだんと肌寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 季節の変わり目ですので、体調を崩している子どもたちもいますが、早く良くなって元気な姿を見せてほしいですね。

 

 さて、今回は子どもの運動と生活習慣について書いていきたいと思います。

 運動会はとても楽しい雰囲気で終わりましたね、運動会の振り返りについてはHPにも動画を載せさせていただきましたのでよろしかったらご覧ください。

 

 運動会は終わりましたが、今も子どもたちは外で遊び回っています。帰りのバスを待っているときに小雨が降っていたり、気温が熱すぎて熱中症の恐れがある場合は室内で遊ぶことを伝えるんですが、「え~っ」「ヤダッー!」って言われてしまうくらい子どもたちは外遊びが好きなんです。「雨降ってるよ」と伝えても、「大丈夫!」とか「ちょっとしか降ってないよ」と言って、どうにか外で遊べないか模索してきます。こちらも外で遊ばせてあげたい気持ちでいっぱいなんですけどね。

 

 それくらい愛隣幼稚園の子どもたちの多くは、砂遊びや色水遊びも含めて外で遊ぶことを楽しみにしているのですが、運動という観点、これまでの調査からすると子どもたち(調査対象は7歳)の運動能力は30年、40年前と比べて低下もしくは横ばい傾向にあります。調査項目(50m走、立ち幅跳びなど)によっても異なりますので、全部が全部というわけでもないですし、個人によっても違います。

 

 こうした理由としては、環境の変化が大きいと思います。世の中、便利になりましたもんね、でも、そのぶん動く必要がなくなってきましたし、遊ぶ場所や時間、防犯の観点からも体を動かして遊ぶ機会は減少したと思います。もう10年くらい前かもしれませんが、私が公園で遊ぶ子どもの調査をした時も、すでに公園で体を動かして遊ぶ子どもの姿は少なくなっていました。

 

 子どもの遊ぶ機会が減少すると、体を動かして遊んだりスポーツに親しむ気持ちが薄まってしまったり、意欲や気力の減少、対人関係などのコミュニケーション能力にも影響が出る可能性があることが指摘されています。

 それから、生活習慣にも影響があります。運動は生活習慣以外にも様々な影響がありますし、身体能力の向上に関する保育の取り組みについてもいろいろとあるのですが、それはまた今度にしますね。

 

 本題に戻りまして、体を動かさないということは、エネルギー消費が少なくなるので、ご飯を食べる量が減少したり、良質な睡眠がとれなくなったりすることに繋がります。そうすると栄養が不足したり睡眠中の成長ホルモンの分泌量が低下するので、朝起きれなくなったり、成長が阻害されたりして、疲労感が抜けず活力が低下し、より動くことがおっくうなってくるわけです。そうした生活を続けていると、我慢できない、すぐに怒るとか低身長とかいろいろな影響が目に見える形で表れてきたりします。もちろん、これだけが要因ではありませんが。

 

 あくまでも体感的にですが、日中活発に遊んでいる子は帰りのバスでもよく寝ていますし、話を聞くと早めの時間に寝ているようです。

 私のような大人でも、子どもとたくさん遊んだ日の帰りのバスは睡魔がすごいですし、帰宅後はご飯を食べて即就寝なので、子どもたちは私なんかよりたくさん寝ているでしょうね。

 そのようにしっかり睡眠がとれると朝も起きられるようになります。人間は体内時間が25時間と言われています。私たちの生活時間(24時間)とは1時間の差があるのですが、その差を埋めるのが、朝の光(太陽光)と言われています。朝起きて、カーテンを開けて、日の光を浴びることで体内時計をリセットでき、日中の活動が行えるようなんです。だからこそ、日中に体を動かして、良質な睡眠を促すことが大切になるのです。

 

 これまで書いてきたことは随分前から言われているように思えます。しかし一方で、そのような生活ができていないという保育者の悩みや報告が多数あるのも現状です。

 愛隣幼稚園では、たくさんの先生たちが子どもたちと鬼ごっこをして遊んでいます。若い先生たちなのでできることですね。元気いっぱいみんなで遊んで、たくさん食べて、たくさん寝て成長してほしいと思います。

 

 

 愛隣幼稚園 浅井 広